第4回ピッチイベント開催レポート
2018年4月26日(木)、19時からインキュベーション施設LIGHTHOUSEにて、第4回ピッチイベントが開催されました。
今回は総勢15名程の方にお集まりいただき、スピーカーのピッチを真剣に、時に笑いありで聴いて頂きました。
今回登壇頂いた5名の方々がどのようなピッチを行なったのか?
一人ずつ紹介していきたいと思います。
No.1 純 天晶さん
あなたのアイディア買い取ります。アイディーアール無限会社
概要
普段の生活のなかで、ここをこうしたら便利なのに、と感じていたり、新しい商品のアイディアはあるけど、どうやって形にしたらいいかわからない、そんな想いを全部引き受けます。
あなたのアイディアを買い取って、それをもとにピッチをして製品化、実用化しましょう、という会社を立ち上げようと思います。
「あなたのアイディア買い取ります。」ということで、ありそうでなかったサービスではないでしょうか。アイディアを共有するサービスや提案・売り込んだりすることはあるものの、アイディアの買取を専門とするサービスは見当たりません。
アイディアにどうやって価値をつけるかが肝になりそうですが、需要は大いにあると思います。
実現したらおもしろいサービスになるかもしれません。
No.2 玉置 龍範さん
オープンキャラクタープロジェクト
概要
昨今のゲームでは、古今東西の偉人や武将、兵器(戦車、戦艦、飛行機)、刀剣などをモチーフにしたキャラクターが使われています。これらのキャラクターの持つ特徴を利用し、オープンで再利用可能なキャラクターデータベースを構築し、提供します。
とても親近感のあるテーマでのピッチでした。
様々なところでバラバラにキャラクターのデータベースを作るのではなく、キャラクターのデータベースを公開された環境で共有できるといった感じで、プログラムのオープンソースに似たイメージではないでしょうか。
日本独自のオタク文化に拍車がかかるアイディアだと感じました。
No.3 佐藤 治希さん
すべての空きスペースを収益農地に。
概要
私どもは農作物の収穫に特化したロボットアームの開発をしています。
将来的には収穫の自動化(無人化)を目標にしています。2018年4月時点では、特定の環境下でイチゴとミニトマトを約2割ほどの精度で収穫することができています。収穫の精度は深層学習によって僅かずつですが日々向上を続けています。
私どもでは無人化によって発生しうる収穫ロス(農作物の取り逃し)の対策として、オンラインクレーンゲーム(ロボットアームの遠隔操作)の仕組みを応用することで、ゲームのプレイヤーに遠隔地から農作物の収穫をお手伝いしてもらうことができるオンラインゲームプラットフォームを開発いたしました。ゲームのプレイヤーが収穫した農作物はその場でロボットアームが重量を計測し、重量に応じた暗号化通貨(仮想通貨)を発行いたします。
現在はクローズドβで実証試験中です。私どものサービスの特筆すべき点といたしましては、自動収穫の精度が低い段階でも、その精度の低さをゲームの難易度として活用できる点が他に類を見ない点です。
収穫の精度は深層学習によって設置環境と作目に合わせて日々向上します。また、ロボットアーム側に設置しているカメラには周囲の映像を撮影することができる全天球カメラ(360度カメラ)を採用しております。全天球カメラの映像をMR(Mixed Reality)に対応したヘッドセットに投影することで、あたかもゲームのプレイヤーが実際に自分がクレーンで吊るされて巨大な農作物に立ち向かっているかのような体験をすることができます。MR環境に対応したモーションコントローラにも対応いたします。現状の通信環境では、ロボットアームの挙動とヘッドセットに投影される映像との間にライムラグが発生いたします。そのタイムラグに”腹落ち感”を持たせるために、ビデオゲームの要素(キャラクターや世界観)を導入しております。私どもの仕組みは一般的な農業生産施設(ビニールハウスや植物工場)のほかに、家庭用の水耕栽培器にも簡易的な足場を設置することで容易に対応することができます。
ゆくゆくは、一般のご家庭や店舗などの空きスペースに私どもの仕組みを導入した水耕栽培器を設置していただき、あたかも一般の方が自身のホームページを公開するようにオンラインクレーンゲームを公開する。
農業のエンタメ化と大衆化。そして、コンテンツビジネス化。栽培した農作物は自産自消。すべての空きスペースを収益不動産(収益農地)に。そんな社会の到来を思い描いています。
こちらのイベントに参加する目的は、私どもの実証試験に興味を持っていただけそうな、またはご協力いただけそうな奇特な生産者さま、地権者さま、技術者さまとの出会いが目的です。
▽参考サイト
こちらの事業は既に始まっていて、現在は実証試験をしてデータを集めている段階であるということでした。
実現化に向けて、進み始めているので内容の濃いピッチを聞くことができました。
参考サイトの情報を掲載しましたので、興味・関心のあるかたは是非一度ご覧ください。
No.4 阿部 可奈さん
どう使う?LIGHTHOUSE
概要
社会人1ヶ月目。
LIGHTHOUSEコミュニケーションマネージャーを任されたべー子の、LIGHTHOUSEを面白い場所にするための企画を発表します。
ピッチイベントの会場としても使われている、LIGHTHOUSEを更に活性化させるためのアイディアをピッチしていただきました。様々なアイディアを提案し、具体的にどう実行していくかがわかるピッチでした。
LIGHTHOUSEの今後の発展を期待したいと思います。
No.5 渡辺 輝さん
一閑張りのリノベーション
概要
祖父母から伝統工芸を受け継ぎ、現代風に作り変えます。 今後の日本の気候変動を見据えたビジネス。
日本の伝統工芸に一閑張りというものがあることを知る、いい機会になりました。紙であるにも関わらず、柿渋を塗ることによって防水性のあるものになったりと昔の人の知恵にはつくづく関心します。
廃れつつある日本の伝統工芸を現代版で再現し引き継いでいくという、とても若者らしいアイディアを聞くことができました。
今回は初参加の方もたくさんお越しいただき、大盛況のうちに終了することができました。
お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。
次回は、5/24(木)を予定しております。
お時間のある方はぜひご参加ください。